たくぞうです。
「いま持っている免許でどれぐらいの大きさの車が運転できるんだろう?」こんな悩みをお持ちの方も多いはず。
過去数回にわたり運転免許の適用範囲が変更になり、少しややこしくなっていますよね。
こんな人におすすめの記事です
・トラック運転手になりたいけど、乗りたいトラックにはどの免許が必要なの?
・いま持っている免許だと、どれぐらいの大きさのトラックを運転できるんだろう?
今回は「普通免許の種類」「免許と車の大きさの関係」を免許を取得した時期に合わせて紹介します。
普通免許は取得した時期によって、運転できる車の大きさが変わります。
知らないうちに「無免許運転をしていた」なんて事にもなりかねません。
自分が持っている運転免許で運転できる車の大きさをしっかり理解して、無免許運転にならないようにしましょう。
大型トレーラー運転歴7年の中堅ドライバー。
鋼材輸送をメインに走り回っています。
前職では財務・経理を担当していた、いわゆる「経理畑」。
ひょんなことから畑違いの運送会社に転職しもう10年になります。
玉掛→クレーンオペ→現在トレーラー運転手として仕事を楽しんでいます。
それでは、どうぞ!
トラック運転手に関わる運転免許の種類
2007年(平成19年)及び2017年(平成29年)の道路交通法の改正によって普通免許で運転できる車両の範囲が変わりました。
それにより、普通免許の中でも、免許を取得した時期によって運転できるトラックの大きさに差が出来ています。
すでに免許を取得している方も、どのトラックが運転できるのかしっかり理解できていない方も多いと感じます。
ですので今回は、「トラック運転手になりたいけど、どの免許が必要になるのか分からない」「普通免許で運転できる車両が知りたい」という方へ向けて、運転免許の種類や、運転できるトラックをご紹介します。
ただし、トラック運転手に関わる運転免許なので、自動二輪・二種系は除いています。
- 普通免許
- 準中型免許
- 中型免許
- 大型免許
- けん引免許
各免許を説明する前に、車両の大きさの基準となる「車両総重量」について説明しておきます。
車両総重量=
車両重量(車の重量) + 最大積載量(目一杯積める荷物の重量) + 最大乗車定員数×55㎏
それでは各免許について詳しく説明していきましょう。
普通免許
普通免許を取得した時期によって、運転できるトラックの大きさの制限が3種類あります。
一番間違えやすい免許になりますので、よく確認してください。
特に「土木関係」の方は、仕事で2トントラックや3トントラックをを運転すると思います。
年配の方は「当然運転できるだろう」と思っていても、実際は運転できない車もあるので注意が必要です。
普通免許の取得時期ごとに分けていますので、あなたの免許取得時期を確認した上で参考にしてください。
2017年(平成29年)3月12日以降に普通免許を取得した方
車両総重量3.5トン未満、最大積載量2.0トン未満および乗車定員10人以下の車両を運転することができます。
受験資格は18歳以上。
1トントラックや、1.5トン平ボディーの小型トラックに分類されます。
ホームセンターの貸し出し用に使われたりしています。
正直、運送業としてはキビシイ大きさですね…。
これからトラック運転手になりたい方は、限定解除して準中型免許を取得することをオススメします。
2007年(平成19年)6月2日から2017年(平成19年)3月11日の間に普通免許を取得した方(5トン限定準中型免許)
車両総重量5.0トン未満、最大積載量3.0トン未満および乗車定員10人以下の車両を運転することができます。
免許証の条件欄に「準中型車は準中型車(5t)に限る」と記載があるもの。
2トントラックと呼ばれる、最大積載量2.0トン以上3.0トン未満の小型トラックに分類されます。
2トントラックでも冷凍車や大きめのトラックは車両総重量が5.0トンを超えてしまうものもあります。外観では判断が付きにくい場合もありますので、車検証で確認してください。
これからトラック運転手になりたい方は、限定解除して準中型免許を取得することをオススメします。
2007年(平成19年)6月1日以前に普通免許を取得した方(8トン限定中型免許)
車両総重量8.0トン未満、最大積載量5.0トン未満および乗車定員10人以下の車両を運転することができます。
免許証の条件欄に「中型車は中型車(8t)に限る」と記載があるもの。
4トントラックと呼ばれる、最大積載量5.0トン未満の中型トラックに分類されます。
準中型免許より制限が緩いので、この免許があれば運送業としても十分戦力になります。
ただ、冷凍車や架装の関係で車両総重量が8.0トンを超えてしまうトラックもあるので車検証で確認してください。
準中型免許
車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満および乗車定員10人以下の車両を運転することができます。
受験資格は18歳以上。
3トントラックと呼ばれる、最大積載量4.5トン未満の小型トラックに分類されます。
18歳からとれるので、これからトラック運転手になりたい方は、普通免許ではなくこちらの準中型免許をとることをオススメします。
中型免許
車両総重量11.0トン未満、最大積載量6.5トン未満および乗車定員29人以下の車両を運転することができます。
受験資格は20歳以上で免許期間が2年以上。
最大積載量6.5トン未満の中型トラックに分類されます。
大型トラック以外のトラックであれば運転可能です。
大型免許
車両総重量11.0トン以上、最大積載量6.5トン以上および乗車定員30人以上の車両を運転することができます。
受験資格は21歳以上で免許期間が3年以上。
最大積載量6.5トン以上の大型トラックに分類されます。
大型免許があればどんな大きなトラックでも運転することが出来ます。
けん引免許
大型自動車・中型自動車・準中型自動車・普通自動車・大型特殊免許自動車のいずれかのけん引車で、車両総重量750㎏を超える車(被けん引車)をけん引する場合、けん引する車両の種類に応じた免許の他に、けん引免許が必要となります。
受験資格は18歳以上で大型免許・中型免許・準中型免許・普通免許・大型特殊免許のいずれかを所持していること。
※750㎏以下の車または、故障者をけん引する場合はけん引免許は不要です。
トレーラーと呼ばれる車両です。
18歳から取得できますが、教習所で扱う車両が中型か大型のトラックになりますので、中型免許か大型免許を取得してから教習所に通うことをオススメします。
まとめ
トラック運転手に必要な免許は以上です。
今持っている普通免許で運転できるトラックの大きさがご理解頂けたでしょうか。
普通免許でも取得時期によって運転できるトラックが変わってしまいます。
普通免許でも8トン限定中型免許をお持ちなら即戦力になることでしょう。
しかし、5トン限定準中型免許の方は、限定解除して準中型免許を取得しないとコンビニルート配送などでメインに使われる3トントラックは運転できません。
また、18歳になってこれから免許を取得しようとしている方は、普通免許ではなく準中型免許をオススメします。
運転出来るトラックの幅が広がるということは、自分がやりたい仕事にも就きやすくなります。
この記事を参考にして、素敵なトラック運転手を目指してください。
それでは、よい運転手生活を~。
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